たるみが腰回りに来る、というのはある程度の年齢を経た女性にとって宿命かもしれません。それでも、日頃の節制努力でかなりの部分たるみを抑えられるのは事実です。事実と分かっていながらしかし、そううまくいかないのが神ならぬ人間の哀しさではないでしょうか。ついてしまったオニクはなまなかなことで解消できるものではありません。
たるみはなぜ腰回りに出てしまうのでしょう。背中から、お腹、お尻、太ももと、まるで土砂崩れのように脂肪はどんどん下がっていきます。肌や筋肉が張りを失い、引力に逆らえなくなっているところに、脂肪が増えて負担がかかってしまうのが原因です。腰回りの筋肉は運動量の低下する20代後半以降、急激に衰えます。それと反比例して、脂肪の量が増えていくわけです。こうなると、美容外科などで人為的に手を尽くすより、たるみに対抗する術はありません。
美容外科で行われるボディデザイン治療は、こうした様々な症状を見事なまでに解消してくれます。物理的な治療法としては、すでにおなじみとなった感のある脂肪吸引があります。最近では吸引した脂肪を生成して充填剤とし、バストアップなどに転用する技術も確立しています。本人の脂肪細胞を基にしているため、安全性・定着性とも申し分ありません。すっきりやせてたるみも解消です。
たるみの出た腰回りに有効な治療としては、注射で脂肪を分解してしまう方法が注目されています。脂肪吸引するほど、たるみがひどくなっていない状態なら、このやり方で早めに手当てが可能です。注射に用いるのは人体に害のない、脂肪を分解する物質です。より詳しく言うと、脂肪細胞の細胞膜に働きかけて、流動性と透過性を促進する作用があります。自然な代謝よりも早いスピードで余剰脂肪を分解し、尿として体外に排出させてしまうという原理です。
たるみを防止するため、現在何らかのダイエットを行っている方には、ダイエットを促進するための効果的な薬品、栄養素などを点滴や注射で補ってあげる治療も、美容外科では行っています。また、多くのクリニックが総合的かつ長期的な美容と健康のための生活習慣についてのコーチングを行っており、まだたるみなんか出ていない、という人でも、美しく健康的な生活を維持するためにこうしたサービスを受けてみるのもいいかもしれませんね。